3月4日。間もなく卒業となる六年生を学校に迎え、おやじの会の六年生を送る会を開催しました。 今年の六年生は、入学時は旧校舎、四年生から仮設校舎へ移り、そして六年生の春からは新校舎という激動の6年間を過ごした第一世代。冬晴れの朝、70人余りの子供たちが集まりました。
校庭は、朝の集合前に午後イベントの準備中。企画する六年生おやじたちによって多少の違いはありますが、例年子供とおやじのガチ対決があります。
対戦の前に、まずは腹ごしらえ。六送会の午前中は、毎年子供たちが班ごとに鍋を作ります。自分の食事は自分で準備、六年生ともなればその位はね? というわけで買い物から戻った子供たちは家庭科室へ。
子供たちが作った鍋をおやじも食べることになってはいるものの、食べ盛りの子しかいないこの空間。肉が、野菜があっという間に消えていきます。というわけで…。
本日の終了目標は16時半。盛りだくさんの午後イベントを消化すべくバタバタと片付けて、おやじと子供の10種競技スタートです! まずは頭脳勝負!
得点を競う競技はここまで。エキシビションマッチとして、リレーとドッジボールで対決します! まずは5チーム×11人によるリレー! チーム分けは以下の通り。 ①子供が六年生のおやじチーム ②チーム①のおやじの子供チーム ③子供が六年生以外のおやじチーム ④チーム②以外の子供選抜チームA ⑤チーム②以外の子供選抜チームB
チーム①と②の直接対決に注目が集まる中、優勝したのはなんと…チーム③! リレー勝負では六年生に勝てないことが多いんですが、今年は見事雪辱を果たしました。子供たちが4チームに分散したのも勝因のひとつ…? 5位でゴールしたのはチーム①でした。
超白熱の10種競技も無事に終了。優勝した班には、豪華お菓子セットが贈られました! 体育館に戻り、想い出シートを作ります。
こうして毎年作成している想い出シート。おやじの会がすべて保存しています。そして次に目にするのはなんと、8年後に開催する二十歳を祝う会! 8年越しのイベントと聞くと途方もない時間に思えますが…はてさて、子供たちはどんな顔を見せてくれるんでしょうね。二十歳を祝う会は、おやじの会OB会が毎年3月下旬に開催しています。 …8年後、ぜひとも元気で迎えたいものです(自戒)。
以下、広報おやじの個人的な話になりますが少しだけ。六送会はこれで4度目ですが、今回は初めて自分の子供がこの場にいる六送会でした。どのイベントもそうなんですけど、おやじたちは本当に、心から真剣に子供に挑んでます。「子供のため」といいつつ、一番楽しんでいるのは実はおやじたちなんじゃないかなと、毎回思うんですけど今回改めてそう思いました。例えば今年のイベントの中にあった頭脳対決。企画した六年生おやじがズルく立ち回る気になれば、回答席に座るおやじに答えを知らせることもできました。が、六年生おやじたちは回答するおやじに答えが決してバレることのないよう本番まで隠し抜き、正々堂々の勝負にこだわりました。リレーも同じく、あくまで子供と正面からぶつかり合い、勝つことを目指して全力で駆け抜けました。結果には結びつきませんでしたが。 上の子供はもう二十歳を越え、今年めでたくおやじの会を完全卒業となるベテランおやじが言います。 「二十歳を祝う会で子供と話すんだけどさ、アイツらは小学校の頃のことって驚くほど覚えてないんだよね笑」 もうすぐ始まる中学生生活、さらにその先へと続く時間。子供たちには想像もできないほど多くの出会いがあり、嬉しいこと楽しいこと悲しいこと苦しいこと、数多の出来事が起きて三松小6年間の記憶を上書きしていくことでしょう。でもその中に、ほんのひとかけらでも何かが残ったら。 『小学校の記憶の中に、ちょいちょい父親が顔を挟んでくるんだよなあ…』 子供たちが日常生活の大半を過ごした学校という空間の想い出に、おやじの姿が少しでも紐付いて残るとしたら。 おやじにとってこれに勝る喜びはありません。卒業おめでとう。